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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

プレイバック 2013 - 2

続いて今年後半を振り返ります。 可能な限りジャケ写などを載せますが、最近のお仕事のものはまだリリースされてないものもあるので、紹介のみとします。
今年後半は、ひたすらにゴスペル系のレコーディング漬けだった気がします。 ゴスペルといってもクワイアものだけではなく、クラシック系だったりピアノの弾き語りだったり、いろいろなスタイルのレコーディングが毎日のように続き、素敵な音楽に満たされた日々でした。
機材では UAD-2 の更なる充実と、新しいマイクをいっぱい買っています。 マイクは全てラトビア共和国のメーカー JZ Microphones のもので何種類かありますが、全て素晴らしいもので大活躍しています。

レコーディングでは 紫園 香「安かれわが心よ」、Marisa「I Chosse to Live」、sources、Migiwa「愛の世界」(一部)、竹下 静「Before the Dawn -Holy Songs」「Brightest Morning -Hopeful Voices」、大宮 香織「しあわせのおきて」、青山学院大学 Aoyama Folk Ways、曾我 泰久「Live! Live! Live! 2013」、紫園 香コンサート、Live Church Worship コンサート、キヨシ小林「ウクレレ・アロハ」「ウクレレ・ジブリ・アンサンブル」「ウクレレ・シネマ」「ウクレレ・トラディショナル」(全て教本、一部新版) などをやりました。
Studio Aliena のレコーディングでは、SinGerbera「ピエロと風船」、the Takecopters「the World」をやっています。

プレイバック 2013 - 1

12月

11月

10月

9月

8月

Aloha Aina

7月

訃報

今までに聴いたことのない音

6月

200V 工事

Guitar Bird

5月

iMac 買い替え

4月

4年に一度

続いてマスタリング、ランブリング・レコーズのものでは「Tokyo」、「Jazzin' Piano Cafe」「Swing Times」「TOM & JERRY American Cartoon Dancing Xmas Mix」「Swingin' GOLD - tribute to THE GREAT GATSBY -」「The Ultimate Dancers シリーズ (6W)」「TOM and JERRY Swingin' Cartoon」「TOM and JERRY Dancin' Cartoon」「No.1 Swing Cats」Immediate 「Trailerhead -the best of-」、エアー・メイル・レコーディングスのものでは Van Morrison「Blowin' Your Mind」、Strawbs 関連8W、Zzebra、Yes「BBC Sessions」をやりました。

その他単発や教本系のマスタリングでは あがた 森魚「女と男のいる舗道」、MC 音楽センター「やす子のソングブック」、ローソン HMV 限定コンピ「Graceful Harmony」、ash「spider」、ホンヤミカコ「オカリーナ名曲集」(ピアノ伴奏 CD )、詳細は内緒のコンピ盤「Color of Life」、アコースティック・ギター教本「ソロギターで弾きたいココロゆさぶる名曲たち」、NumberClub「Number.#5」、Unsteady Blanket「ココロミタス」、野戸 久嗣さんのボイス・トレーニング本 などのマスタリングをしました。

この中で印象に残っているのはマスタリングではローソン HMV 限定コンピ (Quiet Corner シリーズ) 「Graceful Harmony」、これは昨年の「Pastoral Tone」の好評を受けての続編で、僕の立体的で美しいマスタリングがドンピシャリの素敵なコンピレーション・アルバムです。 そしてレコーディングでは紫園 香さんの「安かれわが心よ」、大宮 香織さんの「しあわせのおきて」、そして Marisa さんの「I Chosse to Live」です。
この3枚に関しては、年明けになってしまいますがレコーディング風景なども含め、ゆっくり紹介してみたいと思います。

こうして今年を振り返ってみると、ゴスペル系・アコースティック系が多いとはいえ、例年通りいろいろな作品を作ってきたなぁ、と思います。
今は疲れ果ててしまい、珍しく弱音を吐きたい感じなのですが、リリースされた CD はどれも評判が良いようで、そういった声に救われています。

続いてこれまた恒例の音楽業界を振り返る前に、プライベートなことではありますが書いておきたいことがあります。
名古屋に住む僕の叔父が、夏に天へと旅立って逝きました。 今僕がこうして生きているのも、大好きな音楽の世界で仕事が出来ているのも、叔父さん、そして祖父のおかげです。 きちんと恩返しが出来ず、歯がゆく思っていますが、来年以降も美しい音楽を作り続けていき、それらを報告していきたいと思っています。
自分がそういう年齢になってきたからなのか、今年は親しい人やそのご家族の訃報が届くことがひじょうに多く、なんともやりきれない想いでいっぱいです。 ここのところずっと疲れがとれなく気分が上がっていかないのも、そのせいなのかもしれません。
音楽業界でも、多くの先輩方が逝ってしまいました。
みなさんは僕の憧れでした。本当にありがとう、どうか安らかに、ゆっくりとお休みください。

青山純さんの訃報のいくつかを読んでいるうちに、とある有名楽器メーカーのスタッフさんのブログに辿り着き、こんな文章が見つけました。 まったくもって同感なので、勝手ながら少し転載させていただきます。

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大衆音楽の幼稚化とデジタル・テクノロジーの進歩による器楽演奏能力の低下が進んでいる結果、音楽の伝承が遅々として進まず ... (一部略)
このまま放っておけば、器楽演奏の「名人芸」は近い将来絶滅する可能性が高いだろう。
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音楽業界の現状を嘆くのはもう恒例になってしまっているので、その詳細の部分は省略します。 いつの間にか、茶番劇しか見当たらない業界になってしまいました。 最近では、エアー・バンドという信じがたいジャンルまで登場、もはや学芸会レベルです。 今売れているという人たちの音楽そのものも売り方も大嫌いですが、少しだけでもこのことについて考えてほしいことがあります。
あなたたちを見て、子どもたちが音楽に夢中になり、憧れとして音楽家を目指すようになると思いますか?
数年後に振り返った時、「ああ、2013年はこんな曲が流行ったなぁ、懐かしい」と思い出せるような曲を作ってきましたか?
先のことを考えた時、このままいってしまうと CD や楽譜・書籍だけでなく、楽器や機材もまったく売れなくなってしまう時代が遠からず来てしまうと思います。
大きな流れに迎合すれば一時懐は豊かになるでしょう。 しかし、音楽マーケットが縮小していくことによって、いずれみんなが果てしない損害を受けるかもしれない、このことを少しは意識してほしいなあと思います。

現状を嘆くばかりではなく、小さな力でも少しずつ何かをしていきたい、最近は常にそう思っているのですが、そんなタイミングで宮地楽器さんから声をかけてもらい始めた「ミックス・テクニック・リアル・セミナー」、昨年末から開始し、これまでに8回行ってきました。 参加者はみなさん熱心で有意義な交流も出来、嬉しく思います。
セミナーだけでなく、本を出しているおかげで全国からメールをいただいたりもします。 質問だったり、お仕事の依頼だったりと様々ですが、話を重ねていくといろいろと共感できることも多く、そういう意味では決して絶望的にはなっていません。

こうやって一年を振り返ってふと気付いたのですが、今年はもしかしたら Auto-Tune を一度も使わなかったかもしれません。 なぜかヴァージョン・アップのお知らせが来ると律儀に購入してしまうのですが、いったい最新ヴァージョンがいくつなのかわからないし、そもそも僕のクライアントさんがピッチ修正のリクエストをしてきません (^_^;)。
Auto-Tune をまったく使わなかったことだけを自慢しても仕方ないですが、今年クタクタになりながらも満足のいく美しい作品たちをいっぱい作ってきたことと同様、修正をまったくせずにこれらを作り上げたことは誇りに思って良いことだと思います。

今年も良い出会いがありましたし、憧れだったミュージシャンとご一緒する機会にも恵まれました。 お仕事も多くいただき、感謝です。
しかしまだまだ僕が役に立てる場がいっぱいあると思いますし、距離や時間、そしてご予算などの諸々の条件は気にせず、まずは声をかけてもらえたら嬉しいです。

kuzumaki.net を一年間見ていただき、ありがとうございました。
来年も引き続きこんな感じでやっていきます。


音楽によって、世界中の街と、すべての人々に平和と愛と微笑み、そして癒しが訪れますように★

良い年末年始をお過ごしください♪