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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

ジャズ・アルバム

シンガー 曾我泰久さんの新しいアルバムのレコーディングをしています。 今回はジャズ・アルバム、曾我さんの過去の曲やカヴァー曲などをジャズ・アレンジで、というのがコンセプトです。

バンドの録りは中野にある Volta Studio で行いました。
扉写真はコントロール・ルームの様子、ここ Volta Studio は新しいスタジオで、写真にあるように NEVE 5315 Vintage Console が置いてある他、マイクやアウトボードなどの機材がかなり充実していました。
とはいえいつものように愛用の api3124+、マイク、電源ケーブルやマイク・ケーブルを持ち込んでいるので、スタジオの機材はほとんど使いません。 NEVE コンソールも眺めているだけでした。
スタジオのオーナー Tくんからは「57を一本も使わないエンジニアさんは初めてだ」という素晴らしい誉め言葉をもらいました (^_^;)

2月

新しいヘッドフォン

機材クリーニング

1月

謹賀新年

プレイバック 2012 - 3

プレイバック 2012 - 2

プレイバック 2012 - 1

Pastoral Tone

12月

Ladies & Pianoman

クラシック系の録音3つ

11月

You and Me

ミックス・テクニック99・セミナー開催!

10月

バンドのメンバーは普段のライヴとは違う、ジャズ・メンツ

Pf … 林 正樹
Drums … 岩瀬 立飛
Bass … 川村 竜

ジャズなのでクリックを使わずいわゆる一発録り、メンバーそれぞれ別々のブースに入り、曾我さんは基本的に仮歌です。


まずはメイン・ブースでのピアノ収録の様子が下の3枚、クリックすると拡大します。
ピアノには6本のマイクを使って計7ch、去年伊藤志宏くんのアルバムなどで完成させたピアノ用のマイキングです。 オン・マイクには両端に Lauten Audio の Clarion、真ん中に Telefunken のステレオ・マイク AR-70、中の近い位置に Crowley & Tripp Recordist、アンビエンス・マイクにはスタジオにあった Flea M49 を使いました。

続いてドラムのマイキング、これはもう何年も続けている定番セッティング、Audix のダイナミック・マイクがメインです。
キックに Audix D-6、スネア上下は D-1、タムには D-2、ハイハットは MEARI 319 A-8、トップには RODE のステレオ・マイク NT-4、そしてアンビエンス・マイクは Lauten Audio Oceanous と Recordist (これは1本のみ) を使っています。
最近の変化としてはハイハットのマイクを Reflection Filter で囲うこと、これによって反射音の極めて少ないダイレクトなハイハット音が録れ、全体やアンビエンスによく馴染みます。

そしてベースはスタジオの BLUE Bottle をメインにし、Recordist も使っています。 最近の傾向として、なるべくどの楽器にも Recordist をサブで使うというのがあり、リボン・マイク特有の暖かい音が後々ミックスで重宝します。 Recordist の方が音源に近いのは、リボン・マイクなので感度が低いからです。
それにしても、BLUE Bottle が想像以上に大きいのにはビックリしました(^_^;)

オケ録り2日間で無事終了、かなりスムーズに進みました。
曾我さんの歌録りは僕の本拠地、Studio CMpunch で、もう長いことここで録っているので、やはり慣れていてやりやすいようです。
初めてのジャズ・アルバムということで、いつもより時間をかけて歌を録りました。 ジャズ特有のダイナミクスや緩さに歌を合わせるのがたいへんだったようですが、無事終了しています。

曾我さんは一番長いお付き合いのお客さんの一人、もう15年ほど一緒にレコーディング活動をしています。 レコーディングとはまさしく記録、曾我さんの CD を聴けば、同時に僕の機材や録音方法の移り変わりなどもよくわかります。 もちろん、これは僕や曾我さんにしかわからないわけで、CD の音は曾我さんの記録そのもの、曾我さんの思いを 100% 形にすることが出来るよう、いつも試行錯誤しているのです。

ライヴ盤なども含めると何度目かのレコーディングになる曲もあり、歌録りの時に感慨深くなってしまいました。

内容についてはリリース後にまた紹介しようと思います。