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このページでは音楽制作エンジニア、葛巻善郎日々の出来事をつづります。

合宿レコーディング

シンガー ルンヒャン とソヘグム奏者 河 明樹 (ハ・ミョンス) 君のアルバムのレコーディングを合宿でしてきました。

ルンヒャン

歌はもちろん柔らかく情感溢れたピアノ演奏も素敵です

http://rung-hyang.jp/

河 明樹

民俗楽器ソヘグムであなたの心を癒します♪

http://sohegum.com/

2人はそれぞれソロ名義でCDを出していますが、日々のライヴ活動ではお互いのサポートをし合うことも多く、今回は共同でCDを出すことになったのです。 思えばミョンス君の最初のCD「HIBARI」を一緒に作ったのが3年前、以来毎年この季節に何らかのレコーディングをしています。

今回使用したのは群馬県前橋市に新しくできた 夢スタジオ、メイン・スタジオの他4つのブースが隣接する充実した環境、そして宿泊設備もあり、3泊4日の合宿レコーディングとなりました。
まず初日はお昼にスタジオに入り時間をかけしっかりセッティング、写真左下は車に機材を積んだところです。 今回はホールなどではなくレコーディング・スタジオなので持って行く機材は比較的少なめ、パッと見た感じレコーディングの機材というよりはドラマーのようです。 というのも最近はタムのケースにケーブル類を入れて運んでいて、これがなかなか便利、写真右下のようになります。 そんなわけで全ての持ち込み機材をスタジオに降ろしたのが真ん中の写真、 api 3124+ を4台ラックにマウントし、あとはマイクとケーブル類、そして今回の秘密兵器 Reflexion Filter 2つのみです。

〜私は命をうたいたい〜

7月

ダンスは止まらない

Super Rare Trax

THE CLUB JAZZ DIVA

puff up 第3弾

6月

ルネッサンス

2冊目の本が出ます♪

プリーザーズ

puff up 第2弾

雨上がりの夜空に …

教本2点

5月

英国気質の本質

コントロール・ルームもそれなりの広さ、写真左下のようにコントローラの D-command があります。 普段 Studio CMpunch では小さいコントローラすら使わず、ひたすらマウスのみで全ての作業をするので D-command もほとんど使わなかったのですが、やはり録音や再生といったトランスポートだけはボタンがあった方がやりやすいですね。
アウトボードもかなり充実、NEVE や SSL、CHANDLER LIMITED 等のマイク・プリがかなりのチャンネル数分ありました。 しかし僕は愛用の api を全てのソースに使用、ラック横と電源ケーブルにはレゾナンス・ピットを置いてます (写真右下)。

メイン・スタジオに隣接するブースも狭くなく、ドラム・セットが余裕で入るくらいの広さですが、アンビエンスを重視する僕はもちろんドラムはメイン・スタジオにセッティング、マイクはいつものように Audix D-6、D-1、D-2、YAMAHA Subkick、MEARI 319-A8、RODE NT-4 を使っています。
そして今回秘密兵器である Reflexion Filter を2つ持って行っているので、1つをハイハットに使いました。 これはマイクの反対側からの反射音をカットするものですが、最近購入して歌録りに使ってみたところすごく良い感じだったので、今回の合宿用にもう一つ購入し、なんとなくハットに使ってみました。 結果は定位感がものすごく良くなり、1点でピタッと定位します。 僕の場合は必ずオン・マイクとオフ・マイクを併用するのですが、このようにオン・マイクがきちんと定位してくれた方がミックスしやすいと思います。
写真右下はドラム・セット全体、ドラマーは豊田稔君です。

メイン・スタジオのドラムと反対側の端にはグランド・ピアノをセッティング、なんと STEINWAY C-227 というスモール・コンサート・グランドがあるのです。 もちろんこの日の朝に調律をしてもらい、なかなか良い音を出してくれました。
ピアノの音・マイクにはスタジオにあった AKG C-414 を使用、写真左下のように、僕は蓋の中には入れません。
そして写真右下がアンビエンス・マイク、スタジオにあった Neumann U-87Ai を使ってます。 ピアノとドラム両方から程よい距離のところに立て、壁に向けています。

と、初日は写真をたくさん撮る余裕があったのですが、2日目にサポート・ミュージシャンが到着してからはひたすらレコーディングでした。
今回参加したミュージシャンはギターに 伊原 anikki 広志くん、ベースが砂山 淳一くん、そしてキーボードが小林 岳五郎くん、なんと全ミュージシャンが僕より年下でした(^_^;)
E.ベースには最近愛用の DI、SUMMIT AUDIO TD-100 を使用、W.ベースはマイクのみで AKG C-414 を使いました。 残念ながらベースとキーボード収録の写真はありません(>_<)

写真左下はアコギ、右下はミョンス君のソヘグムを録る時の様子、どちらも RODE の真空管マイク K2、やはり Reflexion Filter を使っています。

気になるスタジオの響きはなかなか良かったです。 メイン・スタジオはアンビエンス・マイクを併用するとかなり素晴らしい響きで録れました。 4つのブースはそれぞれ微妙に響き具合が違い、初日にきちんとテストしてからこのブースにはソヘグムを、というようにプランニングしたのでやはりバッチリ良いサウンドでした。 全てのケーブルは持ち込みのレクスト製ケーブル、スタジオとコントロール・ルームが同じフロアにあり距離も近いので、おそらく引き回す距離もそんなに長くないのでしょう、かなり満足いくサウンドで録れたのでミックスが楽しみです。

この合宿期間中に録音したのは全部で11曲、これにちょっと前にレコーディングした曲を2曲加えてアルバムにします。 ルンヒャン、ミョンスそれぞれのソロだったり、デュオ、そしてバンド形態、と様々な編成、歌ものだったりインストだったり、とかなり聴き応えある内容になりそうです。 歌は今回すべて仮歌、ルンヒャンは作曲・編曲・プロデュースもしています。
最後の写真は2日目のレコーディング終了後にみんなで撮った写真、と思いきやこの時すでにミョンス君は寝ていました(笑)。
扉写真は最終日に残っていたメンバーで撮った写真、みんな不機嫌なのではなく、疲れているのです(^_^;)

この後歌録り、ミックスへと進みます。 仕上がりが楽しみですね。


みなさん、おつかれさまでした!